小径を行く 

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(筆者=石井克則・遊歩)

2025-06-25から1日間の記事一覧

2802 「人はやがて果てらん」 地方は犀星の「「帰去来」の姿に 

夕方、散歩中に二重の虹が出た 「帰去来」という室生犀星(1889―1962)の詩がある。哀しい内容だ。「帰去来」は、中国の東晋・宋時代の詩人、陶淵明(とうえんめい、365­­­―427)の有名な詩「帰去来辞」(ききょらいのじ)が由来で、官吏をやめて田園生活に…