2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
予報士を失職させそな高気圧 風哲 世界的に猛暑が続いていることを短い言葉で表現した、かつての通信社時代の同僚の川柳だ。狂暴化したといえるような世界の気象について、国連のグテーレス事務総長は先ごろ「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が…
(チョコレート色の珍しいヒマワリ、ムーラン・ルージュ)「私たち個々人にはもはや逃げ道がありません。ひとりで枠をはずれるわけにいきませんから。私たち自身がつくってしまったシステムは、容赦なき競争と殺人的業績強制の経済原理です。これを共にしな…
盛夏という言葉が一番似合う季節だ。言うまでもなく、「夏の盛り、夏の最中」のことである。旧暦七十二候「大暑」次候の「土潤溽暑」(つちうるおうてむしあつし=熱気がまとわりつき、蒸し暑いころ)の時期だ。本来なら、草木が陽光を浴び色を濃くするとい…
(ソープワート=サポナリア・オフィシナリス) 96年前の今日(1927年7月24日)は、作家の芥川龍之介が自ら命を絶った日で、俳句では「河童忌」に当たる。これは、亡くなる直前(1927.3.1)、雑誌『改造』に発表した短編小説のタイトル『河童』にちなんで付け…
(かつてはこんな茅葺の家もあった) 誰でも知っている唱歌『故郷』(ふるさと)(岡野貞一作曲)の1番は「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川……」という歌い出しです。フナを釣ったことはあっても、山でウサギを追ったことがある人は現代ではあまりいないの…
テロや核問題や殺人 今日の朝刊も犯罪地図を描いている 他の群れを支配したいという動物の 本能を持ったまま脳を肥大化させたヒト 自分さえいま良ければのエゴイズム ⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄ これは、詩人飯島正治さんの「朝の散歩」(2008年出版『朝の散…
神威岬 「海の青さに 空の青…」。『芭蕉布』(吉川安一作詞、普久原恒男作曲)という沖縄の美しい自然と伝統ある歴史を歌った、私の好きな曲の歌い出しだ。この歌を聴くと、私はなぜか沖縄と遠く離れた北海道積丹半島にある神威(かむい)岬のことを思い浮か…
夏が来た。空を見てると、旅情が動く。中原中也の未刊詩篇の一つで「(夏が来た)」という仮のタイトルが付いた詩の冒頭部分です。にほんブログ村
朝の散歩の楽しみの一つに空を見上げることがある。今朝の空はひつじ雲(高積雲)と思える美しい雲が浮かんでいた。しかし、ラジオを聴いていて、きょうは人類にとって歓迎すべき日ではないことに気が付いた。78年前の7月16日(現地時間)、アメリカは…
(断崖に建つ大瀬碕灯台) 海に囲まれた日本には各地に岬があり、灯台も多い。いくつかの岬に足を延ばしたことがあるが、高さが日本一といわれる島根県出雲市の「出雲日御碕灯台」(いずもひのみさきとうだい。塔高43・65メートル、2022年に国の重要文化財…
朝の挨拶が「暑いですね」という日が始まった。こんな時こそ、私たちは涼しさを求める。それを表す言葉の「清涼」(清らかで涼しいこと)や「清冽」(清らかに澄んで、冷たいさま)を思い浮かべ、日陰に入り、空を見上げる。我が家の庭のユリ、カサブランカ…
(ルドベキア・フルギダ) 私の住む関東地方は猛烈な暑さが続き、梅雨明け近し、を思わせる。こんな時こそ、清涼感のある話題を書きたいと思うのだが、そんないい材料は簡単に見つからず、すっきりする野球、それもホームランのことを書いてみることにした。…
(迷い犬のクロちゃん) ウォーキング中の家族が、公園で首輪をつけずにうろうろしている犬を見つけた。黒い柴犬だ。人に懐いているらしく、家族が手を出すとそばに寄ってきて尻尾を振る。どこかの飼い犬が何かの弾みで逃げ出したらしい迷い犬だ。電話で家族…
(天へと伸びるノウゼンカズラ)「ノウゼンカズラ」(中国原産の蔓性落葉樹)があちこちで咲いている。最近は花の赤味が濃く、ひと際鮮やかなアメリカノウゼンカズラも目につく。漢字では「凌霄花」と書くそうだ。どんな意味なのだろう。「凌」は「しのぐ、…
(競うように咲いたヤマユリ) 今年も近くの自然公園でヤマユリが咲いた。散歩をしていたら、甘い香りが漂っている。ふと目を斜面の上の方に向けると、何カ所かでこのユリが競うように花を開いていた。今年は桜を筆頭に様々な花の開花が早いが、ヤマユリだけ…
(葉が白くなった半夏生。棒状の穂が花) 朝、散歩をしながらラジオを聴いていたら、アナウンサーが「きょうは半夏生(はんげしょう)の日です。近くの公園に半夏生の花が群生していますとか、きょうはタコを食べる習慣がありますなど、半夏生に関するお便り…
全国で鉄道廃止への動きがやまない。人口の少子高齢化と車社会に移行したことよって、鉄道の利用者が激減し、赤字が常態化している路線が多い。そんな中、新聞の地方版に千葉県銚子市を走る銚子電鉄について「純利益2年連続黒字」という記事が、電車内で開…