小径を行く 

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(筆者=石井克則・遊歩)

自然災害

2702 古時計よさようなら わが家の歴史を刻んで……

40年ほど使った掛け時計が動かなくなった。電池式の昔ながらの木を使った日本の伝統的デザインで、居間に落ち着いていた。しかし、人間をはじめとする動物も、人間が作った物もいずれは寿命がくる。時計は電池を入れ替えても動かなかった。精密機械のどこ…

2618「 How dare you」の政治家たち 猛暑続く9月に

「生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです」「若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います、あなたたちを絶…

2453 芥川龍之介も「歌は力」 大震災後に聴いた少年の歌

能登半島地震の被災地では余震が続き、石川県では死者126人、安否不明222人(同県の7日午前の発表)と、被害は増え続けている。そんな中で6日夜には、珠洲市内の倒壊した住宅で地震発生から5日ぶりに93歳の女性が救出されたというニュースもあっ…

2452 不幸を幸福へ変える力を 能登半島地震と犀星

時々、地図を取り出し、新聞やテレビでニュースになった場所を見る。今年最初に見たのは、もちろん日本地図の石川、富山両県の頁だ。元日に大地震に見舞われた輪島半島は、細長く日本海に突き出ている。コロナ禍の時期も地図を広げて「空想の旅」を楽しんだ…

2451 美しい自然現象…… 地震と大事故後の辛い朝に

今朝、東の空に美しい朝焼けが出ていました。西に向かってラジオ体操をやっていましたら、後ろから「東の空がとてもきれいよ」という女性の声がしました。反対を向きますと、空が次第に赤く染まりつつあり、そのまま多くの人とは反対の姿勢で体操を続けまし…

2384 日常化した自然の脅威 北アフリカ襲った大災害

モロッコの大地震に続き、リビアで大洪水が発生し、大きな被害が出ている。地図を見ると、大西洋に面し対岸にはスペインがあるモロッコ、その東側にアルジェリアを挟んで地中海に面したリビア、ともに北アフリカの国だ。10年前、民主化運動「アラブの春」…