小径を行く 

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(筆者=石井克則・遊歩)

2023-02-03から1日間の記事一覧

2269『現代を歩く』(23)「不文」の約束事とは 地方に根付く宮本常一の精神

(京都丹後鉄道峰山駅にて)「不文の約束ごとが守られることで民衆の社会は成り立つものである。人が人を信じられるのである」(未来社『私の日本地図7 佐渡』)。生涯、日本各地を歩き回った民俗学者・宮本常一(1907~81)の言葉だ。「不文」の意味は「文字…