小径を行く 

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(筆者=石井克則・遊歩)

2007-03-29から1日間の記事一覧

101 ロング・グッドバイ 村上春樹の名翻訳

翻訳小説はあまり読まない。その理由は文体がいわゆる翻訳調のため、なじめないからだ。そうした先入観を打ち消してくれたのが、村上春樹が翻訳したこの小説だ。レイモンド・チャンドラー作のハードボイルドで、1958年に清水俊二訳の「長いお別れ」として出…