小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2043 今年も二重の虹 想像の旅でイグアス伝説味わう

            

       f:id:hanakokisya0701:20210819193828j:plain

 コロナ感染が爆発状態で増え続けています。こうした現実から逃れることはできませんので、鬱陶しい思いで毎日を送っているのは私だけではないでしょう。早朝の散歩は、少しだけそんな気分を晴らしてくれます。しかも、今朝は北西の空に二重の虹が上がっているのが見えました。今ごろは、虹の季節なのでしょうか。昨年も同じ時期に少しだけ違う方向から上がっている虹を見たのを思い出しました。そんな二重の虹に、コロナ禍が少しはいい方向に向かってと、願いを託したくなりました。

  東京五輪期間中は猛暑が続きました。テレビが大騒ぎをした五輪が終わると、梅雨に戻ったようなぐずついた天気になってしまいました。西日本では大雨の被害が出ていますが、私の住む千葉周辺は昨日からようやく天気が回復し、青空がのぞいています。今朝も天気はいいのですが、以前のような肌に突き刺さるような暑さではないようです。時折吹く風が心地いいのです。晩夏(暦ではとうに立秋が過ぎている)であり、自然は確実に秋へと移ろいを始めているようです。

  今、私の手元には『旅に出たくなる地図 世界』(帝国書院)があります。パラパラと頁をめくっていましたら、南米ブラジルとアルゼンチンにまたがる世界遺産イグアスの滝の紹介が目にとまりました。イグアスは「巨大な水」を意味し、世界三大滝の一つです。幅2700メートル以上、最大落差82メートル(悪魔の喉笛)、大小275の滝がある、という説明を見ながら、かつて聞いたことがある話を思い出しています

 イグアスは滝の水しぶきで虹が出ることもよく知られていますが、現地にはシャーマン(超能力のある呪術者)が世にも不思議なことを起こすという神のお告げを聞いたあと、月の光によってつくられた神秘的ともいえる虹がイグアスの滝にかかったという伝説があるそうです。虹は「雨上がりに日光が雨粒にあたって屈折反射し、太陽と反対側に七色の光の孤が現れる現象」ですから、この伝説のように夜間に月の光で虹が出るのが本当かどうかは分かりません。もしそれが実際に見ることができるならとても幻想的で、私も見てみたい誘惑にかられます。このところ月の光が次第に増しているように感じます。今年の十五夜は9月21日に当たっていますが、月を見ながらイグアス伝説を信じてみたいと思ったりするのです。

  ⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄

 ところで、大手旅行者のサイトを見ていましたら、「行ったきになるツアー」の募集がありました。いわゆるオンラインツアーというのでしょうか。1690円の料金を払うと、現地からの中継映像を含めてイグアスの滝について1時間の観光セミナーがパソコンで見られるのだそうです。コロナ禍によって世界中で多くの観光がストップになっているため、旅行社は苦肉の策としてこうしたオンラインを利用したツアーを企画したのだと思います。オンラインツアーなら、地球の裏側にあってなかなか足を延ばすことができないイグアスも、近い存在になったといえるようです。

     f:id:hanakokisya0701:20210819124243j:plain

    f:id:hanakokisya0701:20210819124410j:plain

    f:id:hanakokisya0701:20210819124541j:plain

    f:id:hanakokisya0701:20210819124502j:plain

 写真 1~4今朝の虹の風景 5~6イグアスの滝(いずれもブログ筆者撮影・イグアスは以前に訪れたことがある)