小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2036 真夏の怪談!9億円資産を寄付という誘い

  

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 Facebookに登録しているのですが、最近は時々しか利用していません。たまたま先日開けてみましたら、友だちリクエストが来ていました。その人の友だちには私の先輩の名前がありました。相手は日本人の高齢の女性で、穏やかそうな顔の写真が載っていました。先輩の名前がありましたので、大丈夫と思いリクエストを承認しました。すると、すごい話になってきたのです。資産9億円を慈善団体に寄付したい、だれか信用できる人がいないかというのです。ここまで書かれると、つい笑ってしまいました。眉唾、詐欺に違いないと……。

 その相手とは以下のようなやり取りがありました。

 相手「会えて嬉しい。Facebookで友達の承認をありがとうございます。元気にしてる?」

 私「お返事が遅くなり申し訳ありません。○○さんのお知り合いでしょうか。会社の大先輩です。私はコロナ禍で外出を控える日々を送っています。ワクチンの2回接種も終わり、何とか元気にやっています」

 相手「さて私の名前は○○です。私はオーストラリアのキャンベラで生まれ育ちました。亡き両親は滋賀県大津市出身です。どこから来ましたか?」

 私「○○市に住んでおります。大津には何度か行ったことがあります。オーストラリアは現在冬ですね。こちらはオリンピックをやっていますが、猛暑が続いています。お元気で」

 相手「病院ではとても大変で苦痛でした。私は72歳で、喉頭がんに苦しんでいる年老いた未亡人です。現在、キャンベラ病院で治療を受けています」

 私「お大事にしてください」  

 相手「担当の先輩医師は、あと数ヶ月しか生きられないと言っていました。亡き夫から相続した資金がありますが、この資金9億円です。私が死ぬ前に、貧しい人々、慈善団体、教会、寺院、コロナウイルスの患者を支援するためにこのお金を送るのを手伝ってくれる正直な人が必要です」

 私「ご事情、よく存じ上げないため何とも申し上げられませんが、公的な機関、あるいは浄財を受けて活動しているNGO(非営利組織)に相談することが適切かと思われます。あなたの地元の市にもそうした窓口があるはずです」

 相手「このお金を私に寄付するのを手伝ってくれませんか」

 おかしなやり取りだと思いませんか。ネットを検索していましたら、Facebookをめぐって、ほとんどそっくりのやり取りが見つかりました。「亡き両親は滋賀県大津市出身」が「亡き両親は長崎県出身」となっている以外は相手側の文章は全く一緒でした。資産家の未亡人になりすまして、口座・暗証番号を聞き出し金をだまし取る詐欺なのでしょう(このほかにもあるかもしれません)か。なかなか、相手の心理(病気で余命が少ない、身寄りもいないなど)をついて、だまそうとするのでしょうが、日本語も翻訳のソフトを使ったようで、日本語としてぎこちなく先輩とどんな知り合いかも書いていません。

 SNS全盛の現代はこんな詐欺の手口もあります。最近、宅配便会社を装ったショートメールを使った詐欺も頻発しています。皆様、くれぐれも注意してください。