小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

1065 hanaのつぶやき 子宮蓄膿症の緊急手術受けました

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私はゴールデンレトリーバーの雌で、10歳5ヵ月になりました。このところ体の調子が悪い日が続き、歩くときには足を引きずり、食欲も極端になくなりました。私の変調を心配したお父さんとママ(私の家族はなぜかこんな呼び方をしています)が動物病院に連れて行ってくれたのは、おととい(12月28日)の夕方でした。検査をした先生は「すぐに手術をやります」と難しい顔で話していました。 どんな検査だったか分かりますか。それは血液検査とエコーの検査というものでした。私の足から注射器で血を取った血液検査では、白血球の数値が異常に高かったそうです。先生は「どこかが出血しているようです」と家族に説明していました。腹の部分のエコー検査では、子宮の一部が風船のように膨れているのが見えたそうです。先生は「子宮蓄膿症に間違いありません。このままだと危険なので、今夜手術をしましょう」と家族に通告しました。 先生は、本を持ってきてこの病気のことを詳しく説明していました。それは、だいたいこんなことだったようです。 《犬の子宮蓄膿症は避妊手術を受けていない中高年齢期の雌がかかる病気で、大腸菌などの細菌が膣から子宮内に侵入して異常繁殖、炎症がひどくなって化膿し、子宮内に膿がたまるほど悪化する細菌感染症。手遅れになると、子宮が破裂して腹膜炎を起こしたり、敗血症になったりして死に至る》 1週間前くらいから私の体調は悪く、いつもよりもごろごろとしていました。遊びにきた上のお姉さんの子どもの「こはちゃん」は、いつものように私の背中に乗って「お馬さんパカパカ」と遊んでいました。おなかが少し痛みましたが、「こはちゃん」の声を聞いていると私もうれしくなって我慢をしていましたが、お姉さんたちが帰ってしまうと、食べる元気もなくなってしまったのです。 ところで、病院に残された私は深夜になって膿がたまった子宮を取り出す手術を受けました。麻酔が効いていて全く痛みはありませんでした。でも手術の次の日になっても食欲は湧きませんでした。心配した先生は家族に「ストレスでペットフードを食べないのかもしれないので、取りあえず、迎えにきてください」と電話をしていました。 夕方、引き取りに来たお父さんとママを見て、うれしくなり、自分で立ち上がって車に何とか乗ることができ、わが家に帰りました。家に帰っても食欲はなく、水をがぶがぶと容器2杯を一気に飲んだら、気持ちが悪くなって吐いてしまいました。 いつもは2階で寝ているのですが、夜はママと下のお姉さんが1階に布団を敷いて一緒に寝てくれました。私の隣には、前から預かっている上のお姉さんの家のノンちゃん(ミニチュアダックスフンド、5歳の雌)が寝ています。ノンちゃんも夏に乳腺炎が見つかり、子宮を取る手術をしているので、年下でも病気に関しては先輩なのです。 退院して一晩寝てもやはり食欲はありませんでした。ペットフードは食べたいという気持ちがなく全くだめだったのですが、心配したお父さんが手に盛ってなめさせてくれた私の好物のヨーグルトはおいしく食べましたし、バナナも少しだけ口に入れることができました。 午前中、私たち急病の動物のために休みを返上して出てきた先生から病院で点滴を受けました。仕事熱心で、私たちを大事にしてくれるいい先生だと思いました。 今夜はお父さんから人間の食べるご飯をおにぎり1個分くらいもらいました。少し元気が出てきたようです。今夜も私はママと下のお姉さん、それにノンちゃんと一緒に1階で寝ます。お父さんは「今夜はバーンスタイン指揮・ウィーンフィルシベリウス交響曲2番を聴くのだ」と言って寂しそうに2階に上がって行ったので、いまごろは一人でシベリウスを聴いているのでしょうか。 (写真1、点滴を受ける私 2、少し元気になった私)
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