小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

977 アジサイの花を求めて 道の駅の川沿いを彩る心の花

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アジサイの花を求めて、ドライブした。成田空港からそう遠くないところに多古町がある。「たこ」という地名である。道の駅に隣接した川の両側にはアジサイが植えられており、いまが見ごろになっている。町の人たちが丹精を込めて栽培をしているのだろう。見事な花がどこまでも続いていた。 萩原朔太郎は「こころ」という詩(純情小曲集)を書いた。以下はその全文だ。 こころをばなににたとへん こころはあぢさゐの花 ももいろに咲く日はあれど うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて。 こころはまた夕闇の園生(そのお)のふきあげ 音なき音のあゆむひびきに こころはひとつによりて悲しめども かなしめどもあるかひなしや ああこのこころをばなににたとへん。 こころは2人の旅びと されど道づれのたえて物言ふことなければ わがこころはいつもかくさびしきなり。
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いまの季節を詠った詩であり、梅雨に降りこめられた詩人の気持ちが伝わってくる。
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梅雨寒の日が続いた。午後からようやく晴れ間が見えたらと思っていると、急に暑くなった。歩いていて汗をかいたのは久しぶりだ。家に戻り、慌てて扇風機を出した。さて、この夏は酷暑なのか、しのぎやすい日が続くのか。
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