小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

638 バラに吹く微風 レンガの庭で

画像 このところの休みは、庭づくりに励んでいる。もともと芝生の庭だったが、山を切り崩して造成した土地に建てた家のため、粘土質の土は水はけが悪く、芝生の伸びはよくない。 歩く場所は芝生がなくなり、土がむき出しになってしまった。そこで、頑張ってこの庭を変えてみようと思った。家族と相談して、レンガを入れようということになった。 ホームセンターに通い、レンガを買い、車で運ぶ。100個のレンガを運ぶのに4回かかった。土を掘り、底石の砂利を入れ、底をならしてレンガを置く。この作業で3週間を要した。 レンガは重いし、庭づくりに欠かせない砂も軽くはない。家族とともにこの3週間、土日はこの作業の繰り返しで、体の節々が痛い。 きょうになって、ようや90%完成した。残るはレンガとレンガの間に置く芝生なのだが、どのホームセンターにも満足な高麗芝は売っていない。もう芝生を植える季節ではないのだ。(満足なと書いたが、1つ目のホームセンターではほとんど枯れた状態のものを1束50円で売っていた。通常は300円程度なので、6分の1の値段だ。もう1軒は598円という高い値段で姫高麗という種類を売っていたが) ほぼ完成したレンガの庭に置いたガーデンセットの椅子に座って、満開のつるバラを眺める。心が落ち着くひと時だ。 14世紀のペルシアの詩人ハーフィズは、バラの香気について書いている。(黒柳恒男訳) 微風が薔薇の花を恵みの水で洗ったとき 書物に目を通していても ひねくれた私を呼んでくれ 5月の終わり。バラはいつまで咲いてくれるのか。画像 (一枚目の写真左手前に、わが家の犬のhanaが気持よく寝ているのがちょっとだけ写っている)