小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

42 深まる秋

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暦の上では冬に入っている. 私の散歩コースである遊歩道は「深まる秋」一色という気配だ。このところの冷え込みで、けやきの葉は一段と色づき、強い風に吹き飛ばされていく。木の葉を集める人の姿も目に付くようになった。好天の日は散歩をするのに最高の季節だ。
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エンジェルストランペットがようやく咲いた。散歩途中で最近見かける大型の花だ。原産地は熱帯アメリカ、ブラジルで、花期は4月から11月といわれる。   花の形を見ると、なるほどいい名前をつけたなと感心する。 しかし、花を咲かせるのは難しいというのが実感だ。苗を買ってきては庭に植えるのだが、丈は伸びるものの、花は咲かない。これが昨年まで4年くらい続いた。 ことしも苗を買い、何ヵ所かに植えた。そして、つい最近そのうち1本だけが白い花をつけたのだ。 庭が寂しくなったいまの時期に、このような大型の花は貴重である。 ヘルマン・ヘッセの言う「庭仕事の楽しみ」の季節は、遠くなった。