小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

美術

275 人は何のために生きるのか 根源に迫る汐留のアウトサイダーアート展

東京・汐留の松下電工ミュージアムで24日から「アール・ブリュット/交差する魂」と題したささやかな展覧会が開かれている。アウトサイダーアートといわれ、正規の美術教育を受けていない人たちの作品展だ。同じ会場で開かれたアウトサイダーアートのフォーラ…

263 東山魁夷の世界との出会い

東京から水戸に向かい、水戸でJR水郡線に乗り換え、奥久慈地方(茨城県北部-福島県南部)を旅した。 ソメイヨシノは終わっている。だが沿線には八重桜やカスミ桜が咲き、新緑の山は遠くが霞み、東山魁夷の絵を見ているような錯覚さえ覚える。 奥久慈地方は…

239 衝撃の美術展 近江八幡の障害者アートを見る

ランニングシャツに半ズボン、背中にリュックを背負って日本全国を放浪しながら、個性あふれる絵を描いた山下清画伯は有名だ。その才能はだれにも愛された。 その山下画伯以上か同等の才能を持ち、自分のために作品を作り出す人々がいま注目を集めている。 …

142 廃校を利用した美術館 栃木の山あいにて

栃木県那珂川町は、旧馬頭町と旧小川町が合併して2005年10月にできた新しい町だ。福岡県にも全く同じ名前の町があるので、外部の人間から見ると、紛らわしい印象がある。この町の山あいにある美術館に行ってきた。 築100年以上が過ぎ、廃校になった木造の小…