小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2018-10-12から1日間の記事一覧

1715 くろがねの秋の風鈴 瀟殺(しょうさつ)とした音色を聞く

作家の故藤沢周平は、人口に膾炙(かいしゃ)する=世の人々の評判になって知れ渡ること=俳句の一つとして飯田蛇笏(1885~1962)の句を挙げている。「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」である。 夏が終わり、秋になっても軒に吊るしたままの鉄の風鈴…