小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2016-03-01から1日間の記事一覧

1451 「理想の音を求めて」 ピアノ調律師を描いた2冊の本

ピアノの調律師を描いた2冊の本を読んだ。熊谷達也『調律師』(文春文庫)と宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)である。わが家にもほとんど使われなくなったピアノがあり、調律もだいぶやっていない。以前は身近な存在だった調律師もかなり遠い存在になっ…

1451 「理想の音を求めて」 ピアノ調律師を描いた『羊と鋼の森』『調律師』

ピアノの調律師を描いた2冊の本を読んだ。宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)と熊谷達也『調律師』(文春文庫)である。調律に魅せられた山育ちの青年(宮下著)と妻を交通事故で失った元ピアニストの調律師(熊谷著)が、それぞれの理想の音を求める物語…