小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2007-09-19から1日間の記事一覧

168 母の命日 旅の空の下で

母の命日は9月6日だ。優しくもあり、厳しい母だった。私は母が大好きで小学校の低学年まで一緒の布団で寝ていた。 しかし、朝、目が覚めるとそこに母はいなかった。早朝から仕事に行き、帰ってくると朝食の準備をしている。ほどんと話はしない。寡黙な人だっ…

168 母の命日 旅の空の下で

母の命日は9月6日だ。優しくもあり、厳しい母だった。私は母が大好きで小学校の低学年まで一緒の布団で寝ていた。しかし、朝、目が覚めるとそこに母はいなかった。早朝から仕事に行き、帰ってくると朝食の準備をしている。ほどんと話はしない。寡黙な人だっ…

167 カフカ・変身を読む 非日常的ながら現実を投影

周囲に読書好きがいて、ある日「カフカを読みませんか」と、手渡されたのが「変身」(白水Uブックス・池内紀訳)だった。いまさら変わった作品で知られるカフカでもあるまいと、数日放っておいた。 読書好きは、村上春樹の「海辺のカフカ」に触発されて、カ…

167 カフカ・変身を読む 非日常的ながら現実を投影

周囲に読書好きがいて、ある日「カフカを読みませんか」と、手渡されたのが「変身」(白水Uブックス・池内紀訳)だった。いまさら変わった作品で知られるカフカでもあるまいと、数日放っておいた。 読書好きは、村上春樹の「海辺のカフカ」に触発されて、カ…